函館ストーリー「マーガレットの花言葉」
クリオネさんの函館ストーリー「マーガレットの花言葉」朗読しました。
クリオネ文筆堂
函館ストーリー「マーガレットの花言葉」-クリオネ文筆堂 (greensaster.blogspot.com)
遅咲きの桜が散り、函館にもようやく本格的な春が来た。
そして花屋の店先には、マーガレットが目立つようになる。
「私、マーガレットが大好きなの」
「私のことは忘れても、私の好きなマーガレットは、忘れないでね」
昨年、別れた彼女のセリフを思い出した。
あれから1年…
僕は、振り返らない事にした。
今までの僕は、全てにおいて振り返る人生だった。
振り返ることが、多かった。
今日から僕は、前を向き決して振り返らない事にしたのだ。
マーガレット、彼女の好きな花だった。
花言葉は、『誠実』『真実の愛』である。
両手一杯のマーガレットを抱え、僕は1年ぶりに彼女と再会する。
今から僕は、現在進行形で生きようと思う。
そして、僕たちの恋は新しいページを開くように、また始まるのだ。
ご覧いただきありがとうございます。