黄泉の逢瀬にかけた純愛 作:totoporuto 4thさま 【朗読】

雷に打たれたような衝撃を、このお話を読んで感じました!

でも実際には(雷にうたれていいませんから)大丈夫です!

 

このお話は、純愛の心中物語ですが、。。。

怪談話かな~。。。

 

悲劇!?

それとも やはり喜劇だとおもいました。

「かもめ」のような喜劇です。

 

心とは 不思議なものです。

心に支配されてはならない。

心を支配していきたいです。

 


黄泉の逢瀬に賭けた純愛

 

 

黄泉の逢瀬に賭けた純愛 

            作:totoporuto 4th さま

 

 私と彼女は、許されざる恋に落ちたのです。

 全てが、貴方を求め、貴方の全てを、求めてやまない。

 彼女はそういう。

 私こそ、君に増してそうなのだ。

 しかし、

 この社会では、愛し合う以前、会うことすら許されない。

 二人の出した結論は、心中でした。

 お互い、薬を用意して、

 遠く離れた場所で、リモート心中をしました。

 お互いの関係からの、トラブルを避ける唯一の手段でした。

 そして私は、命を落とし、肉体を落とし、彷徨うことになり、

 彼女は一命をとりとめ、元の生活に戻っていました。

 勿論逢瀬はかなわないと思いましたが、

 以外にも私は、その世界を自由に動き、何処にでも行けるようになっていました。

 当然行くところは彼女のところ。

 初めての逢瀬は、胸躍る物でした。

 とくに彼女は、複雑な思いと、歓喜と、エクスタシーで、失神してしまうほどでした。

 肉体があるということは、こう云う物なのだと、

 肉体を落としてしまった私はひどく冷めてしまっていました。

 何度逢瀬を重ねたか、私は、焦りや怒りに狂ってしまったようです。

 彼女を、殺すしかない。

 そして、黄泉の世界で永遠の逢瀬を実現せねばならない。

 その方法は、それはいろいろ考えました。

 そして行き着いたのが感電死でした。

 家庭用電源は、交流と言っても、コールドと言われる、アースと、

 ホットと言われる電流の流れる線で構成されます。

 コールドと言われるアース側を引いても感電はしません。

 電流の流れるホット側を彼女に接続しなければなりません。

 それは検電器付きのドライバーで確かめられます。

 そこで一本の電線を用意して、最後のこの世の逢瀬に向かいました。

 何時ものように彼女は頂点に上り詰めました、

 そしてその瞬間に電線を接触させたのです。

 一瞬、痙攣をしましたがすぐにブレイカーが落ちて、真っ暗になりました。

 でも彼女は死にました。

 そうです、頂点に上り詰めて、電撃の相乗効果で、一気に昇天してしまいました。

 僕を置いて、、、、。

 

 正気が、音を立てて戻ってきました。

 もうどうしようもありません。

 

 コンヤ、アナタノトコロヘイッテモイイデスカ?

 

 

 終わりです。

 

 

 

 

 

Thank you, Mr. totoporuto 4th!